終活を考える際、悩ましいものの筆頭に
挙げられるのが写真やアルバム類です。
そこで今回はエンディングノートを使って
『アナログ写真を生前整理する方法』を
ご紹介します。
目 次
【用意するもの】
【手順1~10】
【分類/メジャー・1軍・戦力外】
【用意するもの】
・アルバム 1冊
・スキャナー
・保存用の箱または不透明の袋 1個
・廃棄用の箱または不透明の袋 1個
・記録媒体(USBメモリ、SDカード、
CD、フラッシュメモリ、ブルーレイ、
外付けハードディスクなど)
・クラウドの記録媒体
(ドロップボックスなどデータを保存
できるサービスのアカウント)
・エンディングノート 1冊
【手順】
1.写真全体を1ヶ所に集めます。
2.全体の山の中から<メジャー>を
ピックアップして救済します。
メジャーは少ないほどベターです。
(小さなアルバム1冊分が理想)
特に、自分の死後も家族に保管して
もらいたい場合は、極力枚数を
抑えましょう(2~30枚まで)
3.<戦力外>専用の箱(または袋)
を用意します。<戦力外>はすべて
この専用箱(袋)に入れます。
この際、分類はしなくてよいので、
捨てるなりして家族の目に触れない
ように処分してしまいましょう。
4.<1軍>をスタメンと補欠に分ける。
たとえば旅行の写真、同じ背景、
同じポーズで2枚、3枚撮ったり
していませんか?その場合は、
最高の1枚だけを選びましょう。
もっと頑張れる!という方は、
たとえば3日間の旅行なら、
1日につき1枚だけを厳選する、
というのもよいですね。
枚数が多い上、
それぞれに思い出が詰まっています
から、苦しい作業になりますが、
ここが山場です。
せっかく行動を起こしたのですから、
「大半を捨てるのだ」というつもり
で取り組みましょう。
スタメン専用の箱(または袋)を
ひとつ用意します。
5.<1軍>の補欠たちに、
「ありがとう」とお礼を言って、
箱か不透明の袋にまとめて入れ、
ゴミとして出します。
6.<1軍>のスタメンたちを
スキャナーでざくざくスキャン
していきます。この時、年代や
イベント、撮影した順番などは
気にせず、どんどん処理します。
見直す機会はほとんどないし、
見直すのはおそらく自分です。
いつ、どこで撮影したのかは、
時代順に並んでいなくても、
大体わかるはずです。
いつか見直すかどうかわからない
のであれば、そこに時間をかける
のは得策ではありませんから。
7.<1軍>のスタメン写真の
現物を専用箱(または袋)に入れ、
『写真』と大きく書きます。
押入れか物置にしまいます。
モノを減らしたければ、
捨ててもかまいません。
8.6.でスキャンしたスタメンの
データを記録媒体に保存します。
9.8をどの媒体に記録したか、
エンディングノートに記入します。
SDカードやUSBメモリの場合、
そのしまい場所も記入します。
ドロップボックスなどのクラウド
サービスに保存した場合は、ID
やパスワードが必要になるので、
忘れず記入しましょう。
アカウントを家族と共有しておく
ことで閲覧権利の相続手続きなど
の問題を避けることができます。
10.自分の死後、画像データを
どのように処理してほしいのかも
エンディングノートに書きましょう。
【分類/メジャー・1軍・戦力外】
<メジャー>イベントや年齢に関係なく、
最期まで大切にしたい選りすぐり。
・最高に良い表情で写っているもの
・自分の人生を象徴するようなもの
・子孫に受け継いでもらいたいもの
・家族の幸福に結びつきそうなものなど。
子どもや家族に引き継いでもらいたい
場合は、負担にならない程度の枚数
(アルバム1冊に収まる2~30枚)
に抑えましょう。
<1軍>大切だがたくさんある写真たち。
- 旅行(観光地・宿・風景など)
- 家族(初詣・運動会・日常のスナップ)
- 結婚式・披露宴・新婚旅行
- 親族の集合写真(冠婚葬祭・正月など)
- 学生時代(修学旅行など)
- 入学式・卒業式などの写真
- 就職後(入社式・慰安旅行など)
- 独身時代(海外旅行・同窓会など)
- 子ども(大量に撮りためた成長記録)
- ペット(共に過ごした幸せな日々)
- フイルムを使い切るために撮ったもの
<戦力外>家族に見られたくない写真。
- 昔の交際相手との写真
- 羞恥心をあおる写真
- その他不名誉なもの
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