家族信託はどんな人が利用するのか

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家族信託とはどのような人がメリットを享受しやすいのでしょうか?
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こんにちは、
行政書士の木本です。

相続問題がクローズア
ップされるにつれ、毎
年のように相続関連の
法改正がされるように
なりました。

相続税がかかる比率が
高まっていることに連
動して、各種の相続税
対策がもてはやされる
ようになりました。

定番?のアパート経営
と並んで最近の流行は
家族信託です。

「家族信託を検討した
い」という相談を受け
ることがあります。

家族信託とはどのよう
なもので、どのような
人がメリットを享受で
きるのでしょうか?

『信託』とはもともと
イギリス発祥といわれ
ています。

ヨーロッパの貴族階級
は貴族制度が廃止され
ても大きなお城に住ん
でいますね。日本では
3代で財産は0になり
身代がつぶれるといわ
れますが、海外では、
昔の富豪は今も富豪で、
おそらくこの先も富豪
です。

日本では“富の再分配が
進んでいる”というよう
な言い方をしますが、
要は相続税率が高く、
財産を代々引き継ぐこ
とが難しい制度になっ
ているのです。

そういう意味で日本は、
庶民の実感はさておき、
経済的格差が少ないと
言えます。

少し具体的にお話しし
ますと、家族信託とは、
財産を切り離して厳密
に管理しながら子や孫
などに継承させるため
のしくみです。

私の解釈を申しますと、
信託、特に家族信託は、
放蕩息子が散在して家
が潰れてしまうことの
ないように、家代々の
財産を守りつつ、財産
を次の世代に安全確実
に引き継ぐための仕組
だと言えましょう。

語弊があるかもしれま
せんがお叱りを恐れず
に申しますと、日本国
内の地方都市に、戸建
住宅を1軒所有して、
預貯金が数百万円から
1千万円ぐらいの財産
なら家族信託の対象者
ではない、つまり利用
するメリットは感じら
れないでしょうという
ことです。

日本で家族信託の利用
価値が大きいのは、家
族・同族などで事業を
経営していて、尚且つ
ある程度大きな資産が
あり、且つ個人や親族
の資産と会社の資産が
被ってしまっているケ
ースです。

万一、事業に失敗して
会社が倒産してしまう
と、家族が住む家まで
取られて家族が路頭に
迷うというような事態
にならないように個人
資産を事業と切り分け
て守るのです。

家族信託にはこのよう
な特徴がありますので、
いきなり家族信託を検
討するのではなく、様
々な方策を比較検討し
た上で、家族信託が最
善と思われる場合だけ
利用することをお勧め
します。

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